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カヤック 沖縄県内にも本社 FC琉球とイベント協業


カヤック 沖縄県内にも本社 FC琉球とイベント協業 第2本社の開設へ準備を進めるカヤックの綿引啓太氏=8日、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 謝花 史哲

 企業の販促プロデュースや企画などを手掛ける東証グロース上場のカヤック(神奈川県鎌倉市)が県内で第2本社の開設に向けて準備を進めている。3月にサッカーJ3のFC琉球OKINAWAを運営する琉球フットボールクラブの筆頭株主となり、同クラブと連携したイベント企画など既に県内で事業を開始。今後は鎌倉市で手掛けてきた各事業を沖縄でも展開することで100人規模の態勢に高めることを目指す。

 カヤックは1998年に創業。「面白法人」と称し、エンターテイメント性を追求した各企業の企画支援や「うんこミュージアム」などの興行、ゲーム、eスポーツなどさまざまな事業に取り組んできた。鎌倉市では保育園や食堂などと連携し、地域を巻き込んで資本を増やす取り組みにも力を入れてきたという。

 その中で沖縄の固有の歴史や文化、アジアの玄関口という地理的優位性、今後のインバウンド(訪日客)の可能性に着目。FC琉球との協業を契機に、これまでのノウハウを生かした事業展開ができると判断した。石垣市などにある子会社などグループとの連携強化やスタートアップ企業への支援などを進める。沖縄から県外企業向け営業も仕掛けていく。

 琉球フットボールクラブの執行役員も務めるカヤックの綿引啓太ゲームエンタメビジネスユニットリーダー・アライアンスマネジャーは「私たちの会社はクリエーター集団。沖縄でもそういった仲間を増やしたい。第二の創業の覚悟で沖縄に根ざしてやっていきたい」と語った。

 (謝花史哲)