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小型乗り物で快適周遊 3者共同 海洋博園内で実証実験


小型乗り物で快適周遊 3者共同 海洋博園内で実証実験 海洋博公園で導入に向けた実証実験が始まった次世代モビリティ「C+walk(シーウォーク)」=13日、本部町の海洋博公園
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 本部町の海洋博公園内で、園内を周遊することができる超小型モビリティの実証実験が始まっている。トヨタ自動車が開発した1人乗りの「C+walk(シーウォーク)」を利用者に貸し出し、広い園内を自由に移動できる環境を目指している。シーウォークの導入は県内初で、13日には報道関係者向けの試乗会が開かれた。

 実証実験は、公園内の利用者が美ら海水族館に偏っていることから、他施設への集客数増などを目指して実施されている。国営沖縄記念公園事務所、海洋博公園管理センター、一般社団法人公縁クロス機構の3者が共同で実施する。

 シーウォークは人間が早歩きする速度と同程度の最大時速6キロで移動でき、免許は不要。大阪府や愛知県、広島県の公園でも導入実績がある。海洋博公園には立ち乗りタイプ10台、座り乗りタイプ5台が導入された。

 国営沖縄記念公園事務所の川中留美工務課長は「高低差のある園内でも移動しやすくなるため、水族館以外の施設への来場を期待している」と話した。実験は5月8日まで。貸出料金は3時間まで500円、1日利用は1千円で、身長140センチ以上185センチ未満、体重100キロ以下の制限がある。園内の総合案内所「ハイサイプラザ」で貸し出され、熱帯ドリームセンターや海洋文化館とのセット券も販売している。

(池田哲平)