新社会人のキャリア形成　人生100年時代の基礎力磨く＜けいざい風水＞

　新年度スタート目前、新社会人となる皆さんは不安や期待、そしてやる気に満ちあふれていることでしょう。このような状況にある方に対して、社会人として身に付けてほしいスキルを紹介します。

　経済産業省が提唱している「人生100年時代の社会人基礎力」です。一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む「前に踏み出す力」、自ら課題提起し解決に向けて自律的に考え抜く「考え抜く力」、多様な人々と共に目標に向けて協力する「チームで働く力」の三つの能力と12の能力要素で構成されています。

　能力を発揮するに当たって、自己を認識してリフレクション（振り返り）しながら「どう活躍するか（目的）」「そのために何を学ぶか（学び）」「どのように学ぶか（統合）」をバランスよく考え、業界の特性に応じた社内・専門スキル（アプリ）と社会人基礎能力（OS）を常にアップデートし続けることが自らのキャリアを切り拓（ひら）く上で必要だとしています。

　言い換えると、人生100年時代、一生涯充実した社会人生活を送るためには、会社から与えられる学びや社会人基礎力を磨くだけでは足りないということです。ライフステージの各段階や、変化する外部環境に対応するための学び直しなど、主体的なキャリア構築も重要になります。

　近い将来、それまでに積み重ねた知識、経験、スキルにより付加価値を高めた方が、社会に貢献できる人材になっていくと考えます。新社会人の皆さまへ心からエールを送ります！一緒に頑張りましょう。