セブン&アイホールディングス(東京)は2日から、昨年の台風の影響で出荷に影響が出た県産規格外品のマンゴーを活用した袋菓子「チョコっとグミ」を発売した。
全国のセブン―イレブンやイトーヨーカドーなど2万店以上で販売する。農業者の販路開拓などを手掛けるデジタルはるさー協同組合(新垣裕一代表理事)が農家から買い取り、冷凍保存していた約800キロを使用し、食品製造などを手掛けるストロングハート(神奈川県)が商品化した。「セブンプレミアム」シリーズで展開する。
価格は税込み108円。県産のアップルマンゴーのピューレを使ったグミをチョコレートでコーティングした。マンゴーは台風襲来の影響で出荷スケジュールがずれたものや、落下してしまい早く傷むものを冷凍保存していた。
新垣代表理事によると「チョコっとグミ」シリーズは通常初回で50万袋を製造するが、今回は2倍の100万袋を製造する。規格外品マンゴーを使うことでSDGsの取り組みにつなげ、同時に「沖縄県産」のブランドを生かした。
新垣氏は「沖縄では今後も台風襲来が予想されるので、今回の経験を生かして救済策につなげたい」と話した。
(島袋良太)