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台風被害の沖縄マンゴーを救済 “規格外”使ってグミに セブン、人気シリーズ「チョコっとグミ」新作


台風被害の沖縄マンゴーを救済 “規格外”使ってグミに セブン、人気シリーズ「チョコっとグミ」新作 県産マンゴーの規格外品を活用した「セブンプレミアム チョコっとグミ 沖縄県産マンゴー味」
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 セブン&アイホールディングス(東京)は2日から、昨年の台風の影響で出荷に影響が出た県産規格外品のマンゴーを活用した袋菓子「チョコっとグミ」を発売した。

 全国のセブン―イレブンやイトーヨーカドーなど2万店以上で販売する。農業者の販路開拓などを手掛けるデジタルはるさー協同組合(新垣裕一代表理事)が農家から買い取り、冷凍保存していた約800キロを使用し、食品製造などを手掛けるストロングハート(神奈川県)が商品化した。「セブンプレミアム」シリーズで展開する。

 価格は税込み108円。県産のアップルマンゴーのピューレを使ったグミをチョコレートでコーティングした。マンゴーは台風襲来の影響で出荷スケジュールがずれたものや、落下してしまい早く傷むものを冷凍保存していた。

デジタルはるさー協同組合の新垣裕一代表理事=15日、那覇市の県中小企業団体中央会事務所

 新垣代表理事によると「チョコっとグミ」シリーズは通常初回で50万袋を製造するが、今回は2倍の100万袋を製造する。規格外品マンゴーを使うことでSDGsの取り組みにつなげ、同時に「沖縄県産」のブランドを生かした。

 新垣氏は「沖縄では今後も台風襲来が予想されるので、今回の経験を生かして救済策につなげたい」と話した。

  (島袋良太)