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おきなわフィナンシャルグループ、増収増益 貸出金利息収入が寄与 24年3月期決算


おきなわフィナンシャルグループ、増収増益 貸出金利息収入が寄与 24年3月期決算 おきなわフィナンシャルグループ
この記事を書いた人 Avatar photo 當山 幸都

 沖縄銀行を傘下に持つおきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保社長)が10日発表した2024年3月期連結決算は、売上高に当たる経常収益が前期比1・6%増の535億7300万円、経常利益が2・9%増の88億3300万円で2期連続の増収増益だった。純利益は7・3%増の62億6200万円。システム更改に伴う経費増があったが、貸出金利息収入の伸びや与信費用の減少が増益に寄与した。

 貸し出しは平均残高が前期から500億円余増加するなど顕著に伸びた。みらいおきなわなどグループ会社との連携による企業の合併・買収(M&A)、コンサルティング業務などの手数料収入も順調に推移した。

 銀行単体の経常収益は1・5%増の383億6600万円、経常利益は3・1%増の74億4700万円、純利益は10%増の55億8100万円。コア業務純益はシステム関連費用の計上などがかさみ、9・4%減の90億200万円だった。

 与信費用はコロナ禍で適用した特定業種への追加引き当てを解除し、全体で前期に比べ10億3100万円減少した。

 山城社長は「本業の貸出金利息、手数料収入などが着実に増加し成果を上げられたことは一定の評価ができる」と説明した。25年3月期の業績予想は経常利益が5・2%増の93億円、純利益は5・3%増の66億円とした。

 (當山幸都)