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りうぼう 独自にPB展開 「こだわり志向」今秋にも 観光客も取り込みへ


りうぼう 独自にPB展開 「こだわり志向」今秋にも 観光客も取り込みへ スーパーマーケット「りうぼう」
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 スーパーマーケット「りうぼう」を展開するリウボウストア(那覇市、親川純社長)は自社で企画から開発、販売まで手掛けるプライベートブランド(PB)を立ち上げ、今秋にも商品群を投入する。4月に社内に商品開発課を新設。「こだわり志向」の地元客や観光客の好みを捉えた商品開発を目指し、年内に30点ほどを発売する。一部商品は観光客の土産品需要も取り込みたい考えだ。

 これまで2007年に加盟した全国の中小スーパーでつくる協業組織シジシージャパン(東京)が供給するPB「CGC」の約1200商品を扱ってきた。リウボウストアによると、CGCには今後も加盟し、スケールメリットを生かした価格帯のPB商品をそろえる。

 一方で、安さよりも他にはない、こだわった商品を求める地元客を意識し、さらに増加傾向にある観光客への販売を見据えた場合、独自性の高い商品群を充実する必要があると判断し、PB立ち上げを決めた。

 これまで自社製造の沖縄そばやスイーツなどは一部取り扱ってきたが、商品開発の専門社員を配置し、ロゴマークなども作って本格展開する。

 沖縄そば麺の焼きそばや三枚肉を挟んだ「おきそばパン」などの総菜、生鮮食品のほか、沖縄の黒糖や香辛料を使ったレトルトカレー、唐辛子風味のマヨネーズなどの一般商品を企画している。

 リウボウストアによると、通常のPBは一般商品に比べて価格を抑える場合が多いが、その分野はCGCを活用する。自社のPBは独自性の追求に力点を置くという。

 名幸正哲商品本部長は「地元客に支持される商品を開発していく。また観光客はCGC商品を買うわけではない。一部はデパートリウボウなどの店舗で観光客に販売できる土産品も開発したい」と説明した。

(島袋良太)