県と県教育委員会、沖縄総合事務局、沖縄労働局は16日、県内経済9団体に、2024年度新規学卒者の求人に関し、早めの採用選考と選考結果の通知を要請した。採用内定が遅いと生徒が県外企業への就職を決めてしまう事例があるとして県内産業の人材確保のため要請した。
照屋義実副知事が那覇市の県立博物館・美術館で県経営者協会の金城克也会長に要請書を手交した。浦添工業高校3年の小嶺朝紀さん、南風原高校3年の新垣ユリアさんも同席した。
要請は「県内企業を中長期的に発展させるには、生徒・学生に、より良い就職の機会を与え、人材を育てていくことが重要だ」と指摘した。6月中に求人票を提出し、選考の実施や結果通知を早期に行うよう会員企業への周知に協力を求めた。
県経営協の金城会長は「人手不足の現状で、人材確保は企業にとって重要な課題だ。本県は比較的採用が遅く、若くて優秀な人材を県外に流出させてしまっている。早期の採用募集を図りたい」と応じた。
(島袋良太)