県とオープンイノベーションサービスのeiicon(エイコン、東京都、中村亜由子社長)は16日、異業種などと共同で新サービスなどを開発するオープンイノベーションについて学ぶセミナーを那覇市の琉球新報社ギャラリーで開いた=写真。エイコンの野田慎介氏が「共創の必然性とオープンイノベーションの現状」を演題に講演した。
野田氏は2010年代からIoT(多様な機器を通信でつなぐモノのインターネット)やAI(人工知能)を用いた第4次産業革命が起きていることを示し、「現代はモノやサービスの入れ替えが早く、未来を見据えた新規事業の創出が必要だ」と解説した。
オープンイノベーションの成功例として、ユニクロと東レが共同で開発したヒット商品「ヒートテック」や「エアリズム」などを紹介。オープンイノベーションの利点として「事業スピードの加速化、低コスト、新しい付加価値の3点がある」と挙げた。
野田氏は「自社だけでできないことを他社と共創することで企業価値の向上を図ることができる」と指摘した。
(当間詩朗)