キャベツ高騰、1玉600円! 県外産地、多雨で出荷量が減少 県内スーパー、小分けで価格抑え 沖縄


キャベツ高騰、1玉600円! 県外産地、多雨で出荷量が減少 県内スーパー、小分けで価格抑え 沖縄 1玉での販売を中断し、価格を抑えるため、カットされたキャベツのみが並ぶ売り場=23日、サンエー那覇メインプレイス
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 全国的に価格が高騰しているキャベツ。県内でも店舗によって1玉600円を超えるなど、4月中旬ごろから急激な値上がりが続いている。県内大手スーパーによると、ブロッコリーやレタス、白菜などの葉野菜も値上げの傾向だ。

 県中央卸売市場が公表する卸売価格で、過去1週間のキャベツの最高値は17日の1キロ363円と、記録的な高値となっている。4月の平均値128円と比べ2.8倍になる。

 沖縄協同青果によると、県外の産地では3、4月の多雨が影響し出荷量が減少した。県内は7月ごろから産地の切り替えとなる見込みで、担当者は「価格はある程度落ち着くのではないか」と見通す。

 各スーパーも対応に苦慮している。サンエーは、1玉だと500円を超えることから、半分や4分の1にカットして販売。袋入りタイプの売れ行きが好調で、数量を増やして販売強化している。

 リウボウストアの1玉の価格は税込み429円(23日時点)。21日のセールで1玉149円と大幅に値下げしたが、担当者は「無理をしている」と明かす。入荷量は計画の7割程度しか納品できていない状況だ。

 タウンプラザかねひでの価格は平年の3倍に上昇。ブロッコリーや白菜の価格も平年比で2倍となり、小分け販売などで対応する。

 半玉キャベツを買い物かごに入れた男性(78)=那覇市=は「2週間に1回買う程度なので値段は気にしない」と話す。一方、値札を見て売り場を通り過ぎた50代の男性=南城市=は「この値段では買えない。畑の無人販売でキャベツを探して買っている」と話した。(中村優希、新垣若菜)