玉城デニー知事は24日、観光業界(運輸業、観光施設など)との意見交換会を県庁で開いた。業界からは、DXの促進や外国人材の受け入れなど、観光人材の確保に関しての意見などが寄せられた。
人材確保について、社宅の借り上げや奨学金の返済にかかる支援が必要だという意見があった。防災インフラ整備への支援や、台風時のインバウンド(訪日客)への対応強化、水難事故防止の活動強化など、観光危機管理の強化も重要だとした。
その他、修学旅行のバス不足の課題解決や、那覇空港の機能強化、ライドシェアの推進を求める声も上がった。
県の担当者は「2024年度は沖縄観光人材不足緊急対策事業や観光人材確保支援事業など、人材確保を支援する事業に前年度比で約3倍の予算を確保している」と説明した。社宅の借り上げや奨学金の返済にかかる支援は本年度中に実施する意向を示した。
県は20日に旅行業、宿泊業団体などと開いた同様の意見交換会で出た意見と合わせ、本年度の事業展開や今後の施策に反映する。改善が必要な取り組みなどは、引き続き観光業界と連携していくとした。
(與那覇智早)