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OCVB、4期ぶり黒字 前年度比32%増の22億円 受け入れ事業など強化 23年度決算


OCVB、4期ぶり黒字 前年度比32%増の22億円 受け入れ事業など強化 23年度決算
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 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は29日、那覇市の沖縄産業支援センターで定時理事会を開催し、2023年度の事業や決算報告を承認した。23年度決算は経常利益に当たる当期一般正味財産増減額が8531万円となり、4期ぶりに黒字を計上した。

 売上高に当たる経常収益は、前年度比32%増の22億680万円だった。新型コロナ禍からの回復で、海外プロモーションや受け入れ整備関連事業の強化など公益事業の県受託事業で追加があったことなどが要因。東京事務所運営の補助率が増加したほか、県の受託事業に従事するプロパー職員の人件費計上が可能となり、管理支出が抑えられたことなども影響した。

 収益事業では、新型コロナが5類に移行し、人流が回復したことで、旧海軍司令部壕やブセナ海中公園の大幅な増加につながった。

 OCVBは決算結果について「依然公益事業の赤字を収益事業で補てんする状況が続いている」と評価。その上で20~22年度の累積欠損金(赤字)4億3188万円の解消と、赤字補てんのために切り崩した積立預金3億円を改めて積み立て、以前の経営状況に戻すには時間を要するとした。

  (與那覇智早)