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りゅうせき、2期連続の最高益 24年3月期、減収増益 ガソリンや食品卸事業好調


りゅうせき、2期連続の最高益 24年3月期、減収増益 ガソリンや食品卸事業好調
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 りゅうせき(浦添市、根路銘剛宏社長)は30日、2024年3月期の連結決算(対象11社)を発表した。売上高は対前期比で2億5千万円(0.2%)減ったが、1104億3700万円となり、2年連続で1千億円を超えた。コア事業の石油事業で販売数量が減少したものの、観光の回復に伴うレンタカーの稼働台数、ホテルや飲食店への食品卸事業などが好調に推移し、経常利益は2期連続の過去最高となる44億8900万円(前期比5.7%増)を確保。減収増益となった。純利益は30億7800万円。

 りゅうせき単体では、発電用原油とC重油の販売で反動減があり、産業燃料事業の販売数量が落ち込み、売上高は前期比4億9千万円(0.6%)減の863億7900万円だった。一方でコロナ禍収束でレンタカーの動きが活発化し、ガソリン販売量は前期比3.3%増だった。賃金のベースアップなど従業員の処遇改善をしたことで人件費も増加し、単体では減益決算となった。ベアは24年度も実施する。

 ガス事業ではプロパンガスの販売数量が前期比2.1%減少した。気温が高く、降水量も少なかったことから、給湯器やガス乾燥機などの需要が減った。22年に参入した都市ガスの販売数量は前期比30%増だった。ガス事業全体では前期比1.0%減だった。

 来期はグループ主要7社の単純合算で売上高が今期比2.8%増の1312億円、営業利益は今期同額の40億円を予想する。根路銘社長は24年度事業について、26年度までの中期経営計画の開始年に当たるとした上で「成長事業への挑戦、人財開発と働き方改革、企業価値の向上」の3点を重点課題とした。

(島袋良太)