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9カ月連続拡大 りゅうぎん総研、沖縄5月景気


9カ月連続拡大 りゅうぎん総研、沖縄5月景気
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 りゅうぎん総合研究所は28日、5月の県内景気動向を発表し、「緩やかに拡大している」と9カ月連続で判断した。消費、建設、観光の主要3項目の判断をそれぞれ据え置いた。ただ、入域観光客数の国内客が3カ月連続で減少したことや主要ゴルフ場入場者数の県外客が8カ月連続で前年を下回ったことから「物価高の影響などを注視していく」と指摘した。

 【消費】百貨店売上高は前年同月比4・5%増で11カ月連続で前年を上回った。スーパー売上高も既存店ベースで同1・6%増と24カ月連続で前年を上回った。自動車関連では弱含んだ動きがみられ、新車販売台数は同7・5%減で6カ月連続で前年を下回った。

 【建設】公共工事請負額は前年同月比58・7%増で4カ月ぶりに前年を上回った。新設住宅着工戸数は同4・7%増の804戸だった。持ち家、給与、分譲は減少した一方で、アパートなどの貸家が同81・4%増(506戸)で全体の数字を押し上げた。

 【観光】国内客数が前年同月比2・8%減の55万9千人だった。外国客は同112・4%増の14万8500人。主要ホテル(速報値)の宿泊収入は販売客室数は増加したが、客室単価が低下した影響で前年同月比2・4%減と2カ月ぶりに前年を下回った。

 (当間詩朗)