帝国データバンク沖縄支店は6月28日、2023年に県内で新設された企業数が前年比13・9%増の2428社で、過去最多だったと発表した。
増加率は全国トップで、観光やIT関連産業を中心に新たに市場に参入する企業の増加が続いたとみられる。
10年前の2013年と比較し、年間の設立数は約1・6倍に増加した。新興企業や太陽光発電への投資など、特定の事業活動を目的とした企業設立が活発で、23年10月から始まったインボイス制度に対応するために法人格を取得した小規模事業者も一定数あった。個人の趣味や特技を生かした起業への心理的なハードルが低下していることや、国や自治体のスタートアップ創業支援の取り組みなどが起業の増加を後押しした。
23年に新設された法人の代表者の平均年齢は44・6歳で、前年の49・1歳から4・5歳若返った。年代別にみると、最も多いのは40代で、全体の43・8%を占めた。次いで30代が31・3%、50代が18・8%だった。
県内市郡別では、社数は那覇市が最多の691社で、県全体の約3割を占めた。中頭郡は246社、浦添市が192社、沖縄市182社、宮古島市153社と続いた。
(與那覇智早)
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