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「和牛五輪」上位へ協議会 沖縄の農業関係者ら「3位内目標」 2027年に北海道で開催


「和牛五輪」上位へ協議会 沖縄の農業関係者ら「3位内目標」 2027年に北海道で開催
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 2027年に北海道で開かれる「第13回全国和牛能力共進会(全共)」に向け、県協議会が立ち上がった。全共は5年に一度の開催で、「和牛オリンピック」とも呼ばれる。県勢は前回22年の鹿児島大会で、これまでで最高位の4位に当たる優等4席を獲得。次回大会ではさらなる上位となる3位以内を狙う。

 5日に那覇市壺川のJA会館で開かれた県協議会設立総会には関係者らが集まり、優秀な和牛を育てて上位に押し上げようと確認し合った。
共進会は全国の和牛を一堂に集めて、その肉質の良さなどを競う。改良により、将来につながる優秀素材の発掘などを目的とする。

 県は若雄牛や繁殖牛、肥育牛など15~17頭を出品予定で、11月には、大会に向けて種付けなどが始まる。前回に続き、人材育成の観点から南部農林高校の生徒が高校・農業大学校の部に出場する。

 発足した県協議会は、農家への指導や費用面の支援も行う。県家畜改良協会の赤嶺雅敏事務局長は「大変盛り上がっていて、沖縄和牛のブランド力向上のためにもみんなで一丸となって(3位以内を)取りに行こうという気持ちであふれている」と話す。

 一方、北海道開催でもあり、輸送距離など他府県と比べて大きなハンディもあることに触れ「輸送で牛がへたらないよう、そこも考えながら強く育てなければいけない」と強調した。

 生産農家やJA関係者が集まった総会は、最後に全員でガンバロー三唱をし、気勢を上げた。

(新垣若菜)