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7月は「県産品月間」 どんな狙いがあるの?<ニュースはじめの一歩>


7月は「県産品月間」 どんな狙いがあるの?<ニュースはじめの一歩> 県産品の愛用を呼びかけるパレード=1日、那覇市の国際通り
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

 Q 県産品を使おうと呼びかけるパレードがあったとニュースで見ました。県産品の月間なんですね。

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 A 7月は「県産品奨励月間」になっています。「県産品の日」である7月1日にスタートし、31日まで、沖縄県内で生産された製品を積極的に使おうと県民に呼びかける広報活動が展開されます。

 県産品を積極的に使用することで、地域の産業が発展し、活性化につながります。地域の産業が盛り上がれば、新たな産業が生まれてくるかもしれません。企業の収益が上がれば、従業員の給与も上がることにもなります。

 県産品を愛用することは、特に働く場を拡大させる効果が大きいことが期待されています。徐々に改善していますが、沖縄の失業率は全国と比べても高い水準となっています。

 試算によると、県内の製造業で、県産の原材料などを用いる割合である自給率が3%上昇すると約6600人の雇用が生まれ、6%上昇すると約1万3600人の雇用につながるとされています。

 県内でつくり出される製品の原材料が県産である割合が高ければ効果が大きくなるわけですが、実態は必ずしもそうはなっていません。

 りゅうぎん総合研究所の調べによると、県内製造業者らの原材料の入手先は「すべて県外」が37・2%と最も多くなっています。

 りゅうぎん総研は、工業製品を含め、県内での県産品の認知度を上げること、第1次産業と製造業の連携を深めることで多くの産業を活発化させること、製造業者の負担になっている電気料金の支援策の策定などを課題に挙げています。