沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は12日、沖縄観光の約9割を占めるリピーターに関する2023年度の調査結果を発表した。リピーターの1人当たり支出額平均は9万1000円で、同5万6000円の非リピーターとで大きな差があることが分かった。リピーター層を同伴者の組み合わせパターン別に分類したところ、子育てファミリー層(中高生まで)が全体の24.9%で最も多く、ひとり旅層が14.4%と続いた。
調査は2回目。どのような観光資源や行動がリピーターに志向されているか解明しようと実施。リピーター層は5年以内に2回以上の再来訪があった人と定義し、非リピーター層は6年以上前に1度のみ来訪した人を対象とした。
滞在時の平均支出額は子育てファミリー層(中高生)が32万円で最も高かった。一方で1人当たりの支出額は夫婦・恋人と旅行シニア層(60~69歳)とひとり旅層が11万9000円で、次いで夫婦・恋人と旅行ミドル層(40~59歳)が10万6000円だった。
ひとり旅層は男性が約7割で、40代以上が最も多かった。特に那覇のビジネスホテルに宿泊し、グルメや街歩きを中心に1人の時間を楽しんでいるという。
OCVBは、子育てファミリー層(中高生)は「重要なターゲット」で優良リピーターと考察した上で、ひとり旅層や夫婦・恋人と旅行層を、プロモーション強化すべきリピーター層に想定し「消費単価向上や滞在日数延伸を目指していく」などと総括した。
調査は1月19日~28日にインターネットリサーチで行い、全国の20~69歳の男女1030人のサンプルを用いて分析した。
(與那覇智早)