【沖縄】沖縄市は26日までに、中城湾港新港地区への新たな定期航路の創出を目指し、同港西ふ頭で初となる大阪と中城湾港を結ぶ貨物船航路の実証実験を開始した。同日、事業の詳細について発表した。岡山県玉島港と大阪南港、那覇港を航行する南日本汽船のコンテナ船「りゅうなんⅢ」が中城湾港にも寄港する。中部圏への物流の増加や効率化を図り、雇用や市民所得の向上などにつなげる。
「中城湾港新港地区物流促進事業」の一環。瀬戸内大阪中城ラインコンソーシアム(幹事企業・中城湾港運、船舶運航・南日本汽船)が受託した。新たな貨物船の運航で、より大幅な貨物量の増加を見込み、年間約100万トンの中城湾港南ふ頭の貨物量を、年度内に1万トン以上増加させることを目指す。
実証実験の期間は来年3月14日まで。その上で市は3年間の継続を目指し、定期就航に結びつけたい考え。中城湾港の機能を強化することで、那覇港の物流の過密を解消し、中部地区や県全域の経済の活性化を期待する。
同市企業誘致課の久保田理香課長は「中城湾港南ふ頭の実証実験で、多くの企業に活用していただき、定期就航に結びつけたい」と述べた。
(福田修平)