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景気拡大11カ月連続 りゅうぎん総研 7月「消費底堅い」 沖縄


景気拡大11カ月連続 りゅうぎん総研 7月「消費底堅い」 沖縄 那覇市内(空撮)
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 りゅうぎん総合研究所は29日、7月の県内景気動向を発表し、「緩やかに拡大している」と11カ月連続で判断した。消費、建設、観光の主要3項目の判断をそれぞれ据え置いた。先行きについては「底堅い消費マインドと観光需要にけん引され、緩やかな拡大基調が継続するとみられる」と見通した。

 【消費】新車販売台数は前年同月にレンタカー登録台数が増加したことによる反動減で2・5%減だった。一方、レンタカーを除いた普通自動車は10・2%増加した。一部自動車メーカーの生産・出荷停止の影響は和らぎ、8月以降はプラスに転じる見込み。

 【建設】主要建設業者の建設受注額は同8・6%増と2カ月ぶりに前年を上回ったが、建設関連業DIはマイナス14・3となった。手持ち工事額は微減したが高水準を維持。ヒアリングでは人件費や資材価格高騰などに不安や懸念を示す声が聞かれた一方、ホテルやマンション建設需要に期待する声もあった。

 【観光】夏休みシーズン到来で各航空会社が主要都市と県内離島を結ぶ季節便を運航。国内客は前年同月比4・3%増の69万2300人で5カ月ぶりに前年を上回った。インバウンド(訪日客)も好調で外国客は同90・7%増の21万9700人だった。 

(当間詩朗)