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【イメージ図】沖縄・金武町で県内初の石こうボード再生へ 森岡産業が施設計画


【イメージ図】沖縄・金武町で県内初の石こうボード再生へ 森岡産業が施設計画 廃石こうボード(イメージ)
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【金武】産業廃棄物処理業の森岡産業(読谷村、森岡秀一社長)が、金武町伊芸に廃石こうボードを同じ製品に作り替える「水平リサイクル」の工場を備えた廃棄物処理施設の建設を計画している。同資材のリサイクル事業は県内初。焼却炉を活用した発電設備を整備し工場に電気を供給する予定で、循環型の事業化を目指すとしている。

 着工時期などについては、住民の理解を得ながら計画を進める。

 施設は、建築現場などから発生する材木や紙などを取り扱う。焼却炉で燃やし、発生した熱でタービンを回して発電する。電気は他の事業者にも提供する考え。

 石こうボードは住宅やオフィスなどの内装に多く使用される建材。県内の廃材は県外で産廃処分されている。県外では土壌改良材としてのリサイクル事例はあるが、水平リサイクルは少ないという。

 発電施設と石こうボード製造を組み合わせた工場は「世界初だ」と意義を語る同社の森岡航常務は「日本に残るさまざまな資源をうまく活用し、地域内で循環していく経済をつくりたい」と強調した。

 伊芸区の島袋義一区長は「環境にどれほど影響があるか不明な部分もある。区民に十分説明して取り組んでほしい」と求めた。

 (武井悠)