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【一挙紹介!】外国人も魅了「デザインマンホール」の世界 焼き肉やガーデニング、驚きの“リサイクル”も <りゅうちゃんねる>


【一挙紹介!】外国人も魅了「デザインマンホール」の世界 焼き肉やガーデニング、驚きの“リサイクル”も <りゅうちゃんねる>
この記事を書いた人 Avatar photo 與那原 采󠄀恵

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デザインマンホール、発祥は沖縄?自治体オリジナルは98種から続く>>

▼記事下に一覧写真あり▼

 デザインマンホールは全国で約1万2千種類があるとされているが、その発祥は那覇市だと言われている。

 市上下水道局の担当者によると、1977年に下水道の美化などを目的に市独自のデザインを施すことを決定。職員の宮城安弘さんが「下水道によってきれいになった水の中で魚たちが喜び、群れ遊ぶ様子」をイメージし、ガーラ(アジ)の魚群デザインを思いついた。着想したのは居酒屋でガーラを食べているときだったという挿話も水道局で語り継がれている。

 この「ガーラ柄」は現在も使用されており、那覇市内で簡単に見つけることができる。

外国人も夢中「マンホールカード」

 下水道への理解を広げることを目的に2016年度から全国の自治体で「マンホールカード」を配布する取り組みが始まった。現在、県内では14種類のマンホールカードが配布されている。那覇市上下水道局にはあの「ガーラ柄」のカードをお目当てに外国人観光客も訪れる。

全国初とされるデザインマンホール「ガーラ」=那覇市

 実は海外からの評判が高いのだという。韓国から家族旅行で北谷町を訪れ、マンホールの写真を撮ったチョン・フィヨンさんにデザインマンホールは沖縄発祥説があると伝えると、驚いた表情を見せた。「日本にはかわいいマンホールが多い。韓国ではあまり見る機会がない。日本へ旅行に来る度に、かわいいデザインを見つけると記念写真を撮っている」

トンデモ活用法!?

 県外では、老朽化したマンホールを一般に売却している自治体もある。

 埼玉県中部の川島町(かわじままち)は、2020年度から耐用年数を超えたマンホールの処分費削減などを目的に、民間への売却を開始。1枚3300円で販売し、売上金はマンホールの更新費用などの一部にも充てている。

 ことの外、好評だといい、これまで売りに出した31枚は完売。購入した人に町が用途を尋ねたところ「ガーデニングのため庭に置く」といった声のほか、「鉄板として焼き肉の際に用いる」という驚きの使い道もあったという。

足元に「ポケふた」

 県内では、35市町村と県設置分を合わせ、少なくとも98種類の自治体オリジナルマンホールがある。図柄は、ご当地キャラや名産品などさまざまだ。

 そのほか、那覇市や糸満市など12市にはポケットモンスターとコラボした「ポケふた」も設置されている。那覇市は沖縄の守り神であるシーサーを彷彿(ほうふつ)とさせる、“でんせつポケモン”の「ウインディ」がデザインされたマンホールが市牧志のてんぶす那覇前に設置されている。

 普段気にかけることは少ないマンホール。安全には気をつけながら、たまには足元に注意しながら歩いてみると、お気に入りの一枚が見つけられるかもしれない。

 (與那原采恵)

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