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沖縄の平均時給1005円 23年度、初の1000円超え 月給も2.3%増の19万4462円 求人おきなわが調査


沖縄の平均時給1005円 23年度、初の1000円超え 月給も2.3%増の19万4462円 求人おきなわが調査 沖縄の総合求人誌アグレ(資料) 
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 求人情報誌・サイトの「アグレ」を手掛ける求人おきなわ(那覇市)は18日までに、求人情報から調査した2023年度の県内平均賃金を発表した。時給は前年度比4・1%(40円)増の1005円と初めて千円を超え、月給は2・3%(4450円)増の19万4462円といずれも上昇した。人手不足への対応や最低賃金引き上げを背景に、労働力確保に向けた賃金底上げの動きが広がっている。

 調査は今回が35回目。23年度のアグレに掲載された求人情報の募集賃金(下限)を対象に月給4万5893件、時給8万6498件を集計した。

 時給の千円超は、23年10月に最低賃金が853円から896円に改定されたことが影響した。

 100円区切りの時給の構成割合は900円台が3・9ポイント増の37・8%と最多。1100円以上も6・8ポイント増の26・2%と全体の4分の1を超えた。900円未満の時給は16・1ポイント減の9・8%にとどまった。

 職種別は塾講師などの教育関連が1161円と最も高く、コールセンター関連1115円、建設関連1109円などと続いた。最も低いのは飲食関連961円だった。

 最低賃金は今年10月に952円に引き上げられる。上げ幅は過去最大となり、同社の担当者はアグレの求人情報の24年度平均賃金も「40~50円程度は上がるのではないか」とみている。

 平均月給の1万円ごとの分布は18万円台の求人が16・4%と最も多かった。19万円以上は全体の52%を占め、前年度から6・9ポイント増加、18万円未満が31・6%と5・9ポイント減少し、上昇傾向がみられた。

 職種別では建設関連が最も高く21万6575円で、飲食関連20万8043円、営業関連20万6162円などだった。 

(當山幸都)