「『三度(みたび)』は、三度(さんど)ではなく『何度も』という意味です」。高校時代、漢文の授業でそう習った。1、2、たくさん。「3」は何かの基準になっているのだろうか。「石の上にも三年」「仏の顔も三度まで」「舎を道傍に作れば三年にして成らず(これは今ググりました)」。
入社し、観光担当に就いて3年目になった。改めて実感するのは「体が資本」だということだ。
「記者に食べる時間はあるのか」とよく心配してもらえる。おにぎりを手にコンビニを出た夕方、ばったり出くわした取材先の方に言われた「今お昼?大変だねえ」。恥ずかしくて言えなかったが、お昼もしっかり食べた。
一番大切なのは睡眠だ。学生時代はテスト前になると午後9時に就寝する私を母は不思議そうに見ていたが、私が寝るのは怠惰からではなく、翌日の最高のパフォーマンスのためだ(と言い聞かせている)。これはただの自慢だが、私は小中高と一度も学校を休んだことがない。20歳を超えてから身長は既に3センチ伸びている。私の睡眠を妨げる者は、何人たりとも許さない―。この執念が日々の活力となっている。
毎日8時間寝たい。疲れた日は10時間寝たい。でも取材はもちろん、飲み会も妥協したくない。記者と健康は両立できると私が証明してみせる。これが中堅ぶった3年目の私の主張である。