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沖縄県が紅イモの新品種「沖育19―1」を開発 サツマイモ基腐病に抵抗性


沖縄県が紅イモの新品種「沖育19―1」を開発 サツマイモ基腐病に抵抗性 基腐病に抵抗性がある紅イモ「沖育19ー1」(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 県農林水産部は、サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)への抵抗性が高い紅イモの新品種「沖育19―1」を開発した。

 1月に農林水産省へ品種登録を出願した。9日の県議会一般質問で前門尚美農林水産部長が仲宗根悟氏(おきなわ新風)に答えた。

 基腐病は、茎や芋の部分が腐敗し、進行すると株が枯死する。県によると、県内で最も多く栽培されている「ちゅら恋紅」は収量が多い一方で、基腐病への抵抗性が弱いことが課題だった。昨年4月にはその影響で、土産品の菓子が品薄になるなどの影響が出た。

 沖育19―1は、実証実験で基腐病の発生がちゅら恋紅の半分以下に抑えることができ、収量も同等程度だという。 現在、市町村単位で配布を始めている。前門部長は「引き続き国や関係機関と連携し、防除技術の指導や抵抗性品種の育成に取り組む」と述べた。 

(新垣若菜)