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「備蓄食材、体験して」5年保存可のモチモチおにぎり ヴィータオニギリ(豊見城) 沖縄の産業まつり


「備蓄食材、体験して」5年保存可のモチモチおにぎり ヴィータオニギリ(豊見城) 沖縄の産業まつり ヴィータオニギリの平川哲也社長(左)と上原響樹経営部長=25日、那覇市の奥武山公園
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 「第48回沖縄の産業まつり」が25日、那覇市の奥武山公園と県立武道館を会場に始まった。沖縄経済がコロナ禍から回復する中で、会場では原材料高などの製造業を取り巻く近年の課題を克服しようと、高付加価値化を図ったり、収益の柱を増やすため新規事業を展開したりと、知恵と工夫を凝らして試行錯誤を重ねた新商品が多く見られた。2024年度の「優良県産品」に推奨された49品から優秀11点の表彰式も開かれた。

 5年保存可能な「備蓄おにぎり」をPRするのは芝生広場駐車上エリアでブースを構える豊見城市ヴィータオニギリ。平川哲也代表は「離島県である沖縄こそ防災意識が大切。この機会に備蓄食材を体験してみてほしい。モチモチですよ」と笑顔を見せた。

 建設業を営む傍ら、社会貢献事業も始めようと、2022年に同社を設立。台風時や津波に孤立する恐れがある沖縄の事情から、防災備蓄の重要性に着目し、商品開発に取り組んだ。

 しょうゆで味付けした「備蓄おにぎり」は、水は必要なく、開封後すぐに食べることができる。多くの人に知ってもらう機会にと、今回は通常販売価格の500円から半額の250円で販売している。「おいしく食べながら防災意識も高めましょう」と呼びかけた。

 (新垣若菜)