那覇市の奥武山公園、県立武道館を会場に開催中の「第48回沖縄の産業まつり」は2日目の26日、朝から来場客でにぎわった。天候に恵まれ、週末土曜で家族連れの姿も多く、出展企業・団体の特産品を見たり、味わったりして楽しんだ。27日まで。
中小企業や個人事業主の販路拡大などを支援する県ビジネスプランニング事業協同組合は、県産フルーツを使った溶けにくいアイス「KUZUBAR(クズバー)」をまつり会場で販売している。くず粉を入れて混ぜることで形が保たれる。アイス棒がべたべたせず、子どもにも食べさせやすいのが特徴だ。
アイスにくず粉を使う製造方法は県外の和菓子屋の商品から学んだ。今年に入って沖縄産の原料を取り入れようと試作を重ね、パインやマンゴー、パッションフルーツなど県産フルーツを含む6フレーバーを開発。果肉が感じられ、食べ始めはしゃりしゃり、時間がたつとぷるぷるした食感が楽しめる。
商品は組合が那覇空港で定期開催している朝市「あさそらマーケット」などのイベントで販売している。今後はOEM(委託製造)の形で、子どもの部活動などで県外派遣を控える際の資金造成のほか、プロスポーツの試合で観客の定番メニューとして活用してもらうなどのアイデアがある。組合の園田芽衣代表理事は「県外に向けても提案していきたい」と話した。
(當山幸都)