沖縄銀行を傘下に持つおきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保社長)が8日発表した2025年3月期中間連結決算は売上高に当たる経常収益が前年同期比2・4%増の283億4800万円、経常利益が21・5%増の54億4500万円の増収増益だった。純利益は20・9%増の38億2500万円。増収は4期連続で増益は2期ぶり。
経済活動の回復に伴う資金需要に積極的に対応したことによる貸出金利息収入の増加や有価証券利息配当金の増加、役務取引等収益などが好調に推移した。
銀行単体の経常収益は2・1%増の209億7900万円、経常利益が20・2%増の52億2100万円、純利益は14・4%増の39億500万円。本業のもうけを示すコア業務純益は29・4%増の57億2千万円。法人営業の倍増やエリア企業分室の設置、DX化による与信判断の迅速化などで貸出金残高(平残)が前年同期から709億円増え、1兆8527億円となった。貸出金利息は同4億1900万円増の125億2900万円だった。
山城社長は本業の収益向上に「一定の評価ができる」とした上で「金利ある世界ではボリュームが大事になってくる。事業性融資の増強やローン統括部の設置など体制固めを図っていきたい」と述べた。