今年3月、沖縄県は「おきなわブランド戦略」を発表しました。徹底した国内外の消費者調査から浮かび上がった産業間で共通する統一的なターゲット(WHO)と沖縄に求められている価値(WHAT)で構成されています。
県内事業者が本戦略で定めるターゲットに、その求める沖縄の価値をさまざまな手段(HOW)で提供することでブランド力を高めるという取り組みです。コアターゲット(WHO)は、本格志向の旅行消費者層、家族・仲間など同行者と感動を分かち合う旅行者層となっています。
消費者が求める沖縄の価値(WHAT)を、「心と体がゆったりと解放され(日常からの解放)、まっさらな自分にエネルギーがみなぎり(自己変革)、新しい出会いにこころ躍る(知的好奇心)」と表現しています。今後、沖縄県は本戦略の官民への浸透を図るとともに、農林水産、商工、観光等の連携を促進し、多彩な手法(HOW)により沖縄の価値が提供され、沖縄のブランド価値が高まっていくことを目指します。
私は、石垣島の生まれです。自然、食材、工芸品、芸能など当時は当たり前で何も感じなかったものも、家庭を持ち、年を重ねたためか帰省する度に島の魅力に気付かされます。
沖縄県は、地域ごとに多様な文化があり、少し目を向ければ新たな発見があります。県民や県内事業者が沖縄の本質的な価値を理解して発信し、産業間を横断した取り組みを行うことによって、魅力的で強固な「おきなわブランド」構築につながることを期待します。