珊瑚舎スコーレの夜間中学校、来年4月に開校へ 沖縄県が設置計画を認可 私立の夜間中設置は全国初


珊瑚舎スコーレの夜間中学校、来年4月に開校へ 沖縄県が設置計画を認可 私立の夜間中設置は全国初 珊瑚舎スコーレ夜間中学校の授業風景=南城市(2022年9月撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 南城市の珊瑚舎スコーレ高等部を運営する学校法人雙星舎(そうせいしゃ)は5日、私立夜間中学校の設置計画について、沖縄県から「妥当」と認める通知が届いたことをホームページで発表した。来年4月、私立としては全国初の開校例となる。県は昨年、運動場面積の基準を満たしていないことなどを理由に設置を認可しなかった。県内には戦中、戦後の混乱で義務教育の機会を十分に確保されなかった人が多く、夜間中学の必要性が指摘され続けてきた。星野人史理事長は「高齢の義務教育未修了者のために、少しでも早い開校が求められていた。協力してくれた人たちに感謝している」と話した。

 自主夜間中学を運営しているNPO法人珊瑚舎スコーレは、雙星舎を設置主体に「珊瑚舎スコーレ東表(あがりおもて)中学校」を設置できるよう昨年3月、県に申請した。県は同年9月末、「中学校設置基準の第8条を満たしていない」として認めなかった。

 同8条には「校舎および運動場の面積」に関する定めがある。一方で「地域の実態その他による特別の事情があり、かつ、教育上支障がない場合は、この限りでない」とも記されている。

 雙星舎は、近隣の馬天小学校の運動場を借用できるよう契約し、募集定員を14人から7人に減らすなどして県に再申請していた。4日に県から「妥当」と認める通知を封書で受け取った。

 星野理事長は「開校できることはよかった。しかし県内に1校開校しただけでは、義務教育未修了者の学びの場の確保としては不十分だ。サテライト教室など、各市町村への広がりも重要だ」と話した。