大学でのハラスメント根絶へ 沖縄県内の11大学が「ワーキングチーム」設置


大学でのハラスメント根絶へ 沖縄県内の11大学が「ワーキングチーム」設置 性の多様性尊重をPRするポスターを掲げる西田睦・琉球大学学長(中央)ら=26日、西原町の琉球大学
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 琉球大学の西田睦学長は26日の学長記者懇談会で、県内11大学で構成する「大学コンソーシアム沖縄」内に、各大学のハラスメント担当者らで構成するワーキングチーム(WT)を設置したことを明らかにした。

 各大学のハラスメントやセクシャリティなどの課題を共有して解決策を検討するほか、合同の研修会などを実施していく方針。

 西田学長らによると、6月上旬に大学コンソーシアム沖縄の総会があり、琉大がハラスメントや性暴力などに特化した教育研究組織「ヒューマンライツセンター」を4月に立ち上げたことを報告した。各大学から「一緒に取り組みたい」との声が上がり、チームの設置が決まったという。

 同センターは県内の大学や行政機関、民間をつなぐネットワークを構築する計画を立てていた。ワーキングチームの座長も務める矢野恵美センター長によると11大学の連携はその取り組みの第一歩という。矢野センター長は「どの大学もハラスメントをなくしたいという共通認識を持っている。各大学が連携することで、取り組みを加速させたい」と意欲を見せた。

 懇談会では琉大の取り組みとして、性的少数者の権利擁護を呼びかける6月の「プライド月間」に合わせ、独自のポスターを作製したことを発表した。 

(外間愛也)