大学卒業程度とされる難関の国家資格「危険物取扱者甲種」に7月、沖縄工業高校2年の大城考太郎さん、知念空龍さん、平田晴士さんがそろって合格した。1回の試験で3人が同時に合格するのは同校初という。3人は「資格を生かし、化学系の大手企業への就職を目指したい」と意気込んでいる。
危険物取扱者は化学物質や可燃性の物質など一定の危険物を取り扱うために必要な資格。化学工場や製油所、ガソリンスタンドなどの施設は危険物取扱者を置く必要がある。甲種は全ての危険物を取り扱うことができる資格で、取得の難易度が最も高い。
3人は放課後や土日も試験勉強に取り組み、対策を重ねてきた。大城さんは「入学時から甲種の取得を目標にしてきたので、達成できて誇らしい」と胸を張った。
知念さんは「化学が好きで、楽しんで勉強していたら資格が取れた。3人一緒に合格できたことがうれしい」と語り、平田さんは「まさか大卒レベルの資格を取れると思っていなかったので、うれしい」と喜びを分かち合った。
指導した東江一郎教諭は「3人ともとても頑張っており、その成果が出た。試験での経験は卒業後も生きると思う」と努力をたたえた。
(外間愛也)