障害がある国公私立の小中高校生で、通常学級に在籍しながら必要に応じて別室で授業などを受ける「通級指導」を利用したのは2022年度に19万8343人となり、過去最多を更新したことが2日までに、文部科学省の調査で分かった。
これまで最多だった21年度より約1万4千人増えた。沖縄は2746人だった。
通級指導は少人数指導が多く、コミュニケーションが苦手な子にきめ細かな授業が可能とされる。文科省は「通級指導への保護者や教職員の理解が深まり、利用者増につながった。各地で専門知識を持つ教員が増えたことも影響した」と分析。発達障害への理解が進んだことも背景にあるとみている。
障害別の内訳は、言語障害4万8628人、注意欠陥多動性障害(ADHD)4万3050人、自閉症4万2081人、学習障害(LD)3万7047人など。沖縄は言語障害517人、ADHD613人、自閉症438人、LD814人。
通っている学校の教室を使う「自校通級」は13万6139人で、他校の教員が訪問してくる「巡回通級」は1万4879人。子どもが特別支援学校など他校に移動する必要がある「他校通級」は4万7325人だった。
沖縄の自校通級は2449人、巡回通級は200人、他校通級は97人だった。
(共同通信)