モンゴル800(モンパチ)が主催する音楽フェスティバル「What a Wonderful World!!23」が3~5日、宜野湾市の宜野湾マリーナ・トロピカルビーチ特設会場で開かれた。5年ぶりの通常開催となったフェスは、初めての3日間開催と規模も拡大。真夏のような晴天の下、3日間で計2万2千人の来場者が訪れた。
初日は初出演のきゃりーぱみゅぱみゅが登場し「めんそーれー」とあいさつ。「ファッションモンスター」などを披露した。ディアマンテスのステージでは、モンパチとのコラボで「勝利の歌」を歌った。
2日目に出演したFOMAREはモンパチにあこがれて結成した3ピースバンド。ベース・ボーカルのアマダシンスケは「WWWに出られるなんて夢のよう」と語り、モンパチの「face to face」を丁寧に演奏した。大入りの観客に迎えられたのは初出演のCreepy Nuts。R―指定は「沖縄と言ったらモンパチ」と語り「沖縄での野外フェス納めはご褒美」と喜んだ。「のびしろ」などを会場と歌い、大盛り上がりで締めた。
最終日のBEGIN島袋優とモンパチのスペシャルセッションでは、ORANGE RANGEやかりゆし58など沖縄のバンドも登場し、温かい雰囲気で「島人の宝」を歌った。大トリのモンパチは「夢叶う」でスタート。アンコールでWANIMAとともに「愛彌々(あいやいや)」や「DON'T WORRY BE HAPPY」などを披露した。キヨサクは「この景色を毎年見たい。毎年やりましょうね」と語った。
南風原町から夫と2歳の娘と訪れた福可南子さん(32)は「アーティストが沖縄に来てくれるのがうれしい」と笑顔。東京都から友人と参加した土屋千夏さん(36)は「このフェス自体が大好き。砂浜で音楽が聴けるなんて最高です」とうれしそうに話した。いまや沖縄を代表するロックフェスとして定着した「WWW」。結成25周年を迎えたモンパチの存在感も随所で感じるステージだった。
(田吹遥子)