「反対の声はどこへ」「民主主義は」辺野古県民投票2年、署名活動メンバーら議論


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「『辺野古』県民投票とは何だったのか」をテーマに議論する「辺野古」県民投票の会元メンバーとモバイルプリンスさん(右)

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、埋め立ての賛否を問う県民投票が実施されてから2年を迎えた24日、「2・24音楽祭2021」(同実行委員会)がオンラインで開かれた。県民投票実施の署名活動をした「辺野古」県民投票の会の元メンバーなどが参加した。当時を振り返ったり、石垣市の陸上自衛隊配備計画について議論したりした。議論の合間には、県内などで活動するアーティストのライブがあった。

 同実行委員会の元山仁士郎代表は開会宣言で秋田県などで計画されていた地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備が断念されたことに触れ「県民投票で明確に示された反対の声はどこに行ったのか。他県と沖縄の違いは何なのか。日本の民主主義のこの先を考えたい」と述べた。

 事前収録された動画で玉城デニー知事も出演し、「県民投票は、県民の皆さんに辺野古の埋め立てを、改めて考えてもらったことに意義がある」と話した。

 県民投票では、有効投票総数の約72%が反対に投じられたが、政府は工事を続けている。

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