岸防衛相、辺野古土砂「本島南部除外」言及せず 遺骨扱いは「契約時に」


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会見する岸信夫防衛相=2日午前、国会内

 【東京】名護市辺野古の新基地建設で使用する土砂を沖縄本島南部から採取する計画の断念を求め具志堅隆松さん(67)がハンガーストライキを始めたことに関し、岸信夫防衛相は2日の閣議後会見で、採石業者との契約時に遺骨の取り扱いを明記する考えを明らかにした。土砂採取地域から南部地域を外すことには言及しなかった。

 岸氏は、具志堅さんが始めたハンストについて「個々の活動一つ一つについて防衛省としてコメントは差し控える」とした。その上で、南部地域の採石業者は、開発前に遺骨がないかを目視で事前調査するとともに、遺骨が眠る可能性のあるガマのある場所は開発しないといった取り組みが行われているとした。

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