沖縄、新規陽性率が上昇し8.5%に 「飲食店の従業員で高率」


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 緊急事態宣言が発令された23日、沖縄県内は日曜では昨年8月9日に並び最多となる156人の感染が確認された。週末は検査数が少なく、日曜や月曜に発表される感染者数はこれまで少ない傾向にあった。しかし連日200人を超える新規感染が確認され、「新規PCR検査の陽性率」は直近1週間の平均で8・5%。県の警戒レベル判断指標で最も高い第4段階の「感染蔓延(まんえん)期」に達している。

 県が実施する飲食店関係の従事者らを対象にした無料PCR検査で、5月15~21日に実施した168件のうち16件の陽性が判明した。県の糸数公医療技監は「かなり高率に飲食店の従業員から陽性者が確認され、油断できない」とした。

 県は23日から酒類やカラオケを提供する飲食店などに休業を要請した。糸数医療技監は改めて飲食店への要請内容を説明。居酒屋やスナックなどの飲食店で酒類やカラオケの提供をやめる店舗については「休業ではなく、午後8時までの時短営業要請の対象となる」と述べた。

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