オリオンビール(豊見城市)の早瀬京鋳社長が、29日の株主総会で退任することが分かった。退任理由については明らかにされていないが、関係者によると「一身上の都合」と伝えられているという。
早瀬社長は、野村ホールディングスと米カーライルグループの子会社によるオリオンビールの買収に伴い、2019年7月に就任した。主力商品のザ・ドラフトに伊江島産大麦を使用してリニューアルしたほか、県産素材を使った酎ハイブランド「ワッタ」を展開。他企業とのコラボなどで話題を集めた。一方、飲酒問題へ対処する必要があるとして高アルコール度数の酒類から撤退するなど、企業イメージの再構築に努めた。
早瀬社長は10日に、他の役員とともに自民党沖縄振興調査会にオンラインで参加。沖縄復帰特別措置法に基づく酒税の軽減措置について、5年をめどに株式上場を考えているとして「5年で卒業を考えている」という方針を示していた。
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