原点は県民投票 最年少26歳の普久原朝日さんが初当選「若者として声届ける」<那覇市議選>


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当選確実となりカチャーシーを踊り喜ぶ普久原朝日さん=11日午後11時57分、那覇市安里の選挙事務所

 26歳、最も若い当選者となった写真家の普久原朝日さん=立民・新=は午後11時半すぎ、当確が決まった瞬間、ほっとした表情を浮かべた。同世代の仲間や、支援者らとグータッチを交わした普久原さんは「一人の若者として政治に声を届けたい、という思いが受け入れられたと思う。気負わずに、相手にとって同じ目線で話せる政治家になりたい」と決意を示した。

 浦添高校を卒業し、日本大学国際関係学部へ進学した。在学中にオスプレイ配備反対に揺れる沖縄を県外から見つめた。インターネット上で基地反対運動への誹謗(ひぼう)中傷も目にした。実際に自分の目で見て知りたいと、休みなどで帰省すると名護市辺野古の反対運動の現場を訪れ、話を聞いた。

 2018年から「『辺野古』県民投票の会」の活動に参加し、カメラで記録を続けた。賛成でも反対でも「沖縄を思う心は同じ」。沖縄の将来を考え、さまざまな人と対話した体験が政治を志す原点になった。

 子ども食堂のサポートに関わる中で、子どもの貧困や社会格差の問題の深刻さを知り、多くの母子家庭が経済的に困窮する状況を変えられないことに悔しさを感じた。「写真を撮るだけではなく、もっとちゃんと関わりたい。もう、困らない社会をつくりたい」。その思いが市議選への立候補につながった。

 選挙戦では、政治離れが進む若い世代への浸透にも手応えを感じた。「選ばれたからこそ届ける」―。20代のまなざしはまっすぐに前を見据えていた。

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