沖尚のエース當山、防御率0でも「まだ課題はある」<2021高校野球>


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豊見城打線を4安打に抑えて完封した沖尚のエース・當山渚=17日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 切れ味抜群のスライダーは、準決勝にきても衰えを知らない。沖縄尚学の技巧派左腕の當山渚は初回に二塁打を許したが、その後は安定した投球で与四球1、被安打4、7奪三振の完封勝利。準決勝を終えて3試合に登板し、ここまで防御率0と輝きを増す。ただ「結果として無失点だったが、まだ課題はある」と内容には満足していない。

 課題は明確だ。初回に放たれた長打を悔やみ「立ち上がりの硬さが原因」と冷静に振り返る。打者に考える隙を与えない、テンポ良い投球が持ち味の一方で「2死を取ってからは、気の緩みから投げ急いでしまう」と、四回2死から二連打を浴びた場面を反省する。
 「攻撃へ良い流れをつくるのがエースの仕事」。背番号1の重責を背負い、その左腕に磨きを掛ける。

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