カウント2-2から放たれた、高めの直球を見逃さなかった。振り抜いた打球は風に乗って、放物線を描きライトスタンドに吸い込まれた。中部商の1番・米田光希の豪快な先頭打者アーチで幕を開けた準決勝に、ベンチの選手も身を乗り出し歓声を上げた。最も驚いたのは米田自身だ。「とにかく先制を狙って、出塁しようと思っていたが打った瞬間分かった」。公式戦初の本塁打に、右拳を掲げ満面の笑みでホームインした。
秋から1番を任され「自分の出塁が攻撃に大きく関わる」との自負がある。打席でも「(投手に)たくさん投げさせ情報を引き出す」と簡単には倒れない。不動のリードオフマンとして、決勝も自ら好機を切り開くことを強く誓う。
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