台風6号 停電5020戸、沖縄本島各地でも 宮古、久米島、慶良間、粟国の暴風警報続く(7月24日午前11時半)


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24日午前10時時点の台風6号の経路図と予報円(気象庁HPから)

 気象庁によると、大型で強い台風6号は24日午前11時現在、宮古島の北北西約210キロを1時間に約15キロの速さで北へ進んでいる。速度が遅く、宮古島の暴風警報は昼過ぎまで継続する見込みで、久米島と慶良間・粟国諸島に発表中の暴風警報も24日夕まで延長された。午前11時半現在、沖縄県内全域で5020戸が停電しており、影響が続いている。沖縄本島では25日にかけて、警報級の大雨となる可能性がある。

 台風6号の影響で閉館となっていた石垣市の新石垣空港は24日午前10時、開館した。宮古島では道路標識が傾き県道が通行止めになっている。名護市ではビルの外壁タイルがはがれて地上に落下し、道路が通行止めになっている。

 午前11時現在、台風6号の中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心から東側220キロと西側150キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、中心から半径600キロ以内は風速15メートル以上の強風域となっている。宮古島は暴風域を抜けた。

 沖縄電力によると、台風の影響で24日午前11時半現在、宮古地方3440戸(宮古島市、多良間村)、八重山地方690戸(石垣市、竹富町)、本島北部10戸(国頭村)、本島中部500戸(沖縄市、北中城村)、本島南部360戸(豊見城市)、久米島・慶良間地方20戸(久米島町)などで計約5020戸が停電している。

 久米島空港では24日午前8時45分に36・5メートル、渡嘉敷村渡嘉敷では同5時2分に32・3メートルの最大瞬間風速を観測した。

 24日に予想される最大瞬間風速は沖縄本島地方、先島諸島ともに35メートル。波の高さは沖縄本島地方、先島諸島ともに9メートルで、いずれもうねりを伴う。

 沖縄本島地方と先島諸島で24日は多い所で1時間に30ミリの激しい雨が降る見込み。25日午後0時までの24時間に予想される雨量は、多い所で沖縄本島地方120ミリ、宮古島地方80ミリとなっている。

24日午前11時30分時点の気象衛星ひまわりの台風6号

 

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