世界自然遺産登録「百年、千年後に引き継ぐ」 沖縄知事、ユネスコ決定受け


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ピナイサーラの滝の上から見下ろす緑豊かなマングローブと船浦湾=西表島上原

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会が沖縄・奄美の世界自然遺産登録を決定したことを受け、玉城デニー知事は26日、コメントを発表した。コメントの全文は次の通り。

 我が国が世界遺産一覧表への記載を推薦している「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」について、本日の世界遺産委員会において審議を終え、世界遺産一覧表への「記載」が決定されました。自然遺産の登録に向けて尽力された環境省をはじめとする国の機関、地元国頭村、東村、大宜味村、竹富町の皆様に心より感謝申し上げます。

 奄美や沖縄島北部(やんばる地域)及び西表島は、希少な固有種が数多く生息・生育する自然環境が非常に豊かな地域であり、登録基準である「生物多様性」に関する顕著な普遍的価値が認められ、誠に喜ばしいことであります。

 沖縄県としましては、この貴重な自然環境を百年、千年後の子々孫々に引き継いで行くため、沖縄県が取り組みを進めているSDGsの精神に則り、引き続き国、鹿児島県や地元町村と連携し、世界自然遺産にふさわしい持続可能な地域づくりに取り組んでまいります。

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