27日の沖縄県内の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が、疑い例を含めて350人以上になる見通しとなったことが複数の関係者の話で分かった。これまでの1日当たり最多の感染者数は5月29日の335人で、それを上回る。300人超えは4度目。このあと県が正式な感染者数を発表する。前週の同じ曜日は154人で2倍超の大幅な増加となる。
県内では5月23日から緊急事態宣言を発令中。6月から7月上旬までは患者数はやや減少傾向にあったが、その後、デルタ株への置き換わりが進んだこともあり急激に反転し、県は「第5波」に突入したとの認識を示している。玉城デニー知事は26日の記者会見で「感染がリバウンドし、急拡大に転じている」と危機感を示していた。
新規感染者のうち10~30代が全体の9割を占める日があるなど、若年層を中心に感染拡大が止まらない状態。県が先週の感染者898人を分析したデータでは、業種判別が難しい「会社員」などを除いた分類で、飲食店53人、建設業41人、医療・介護29人、児童生徒が87人だった。
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