「沖縄に特別な思いあった」 歴代の沖縄県政幹部ら菅首相退陣を惜しむ


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知事選の選挙応援で来県し、仲井真弘多元知事(左)と手をつないで支持を訴える菅義偉氏=2014年11月8日、那覇市のおきでんふれあいホール

 安倍政権の官房長官時代から長期間、沖縄に関わってきた菅義偉首相が今月末に退陣する見込みとなり、歴代県政幹部からは「沖縄に対して特別な思いを持っていた」「惜しい」などと声が上がった。

 仲井真弘多元知事は「一括交付金制度は民主党政権で骨格ができたが、それを引き継いで肉付けしたのは当時官房長官だった菅首相らが率いる自民党だった。菅首相は沖縄についてよく気を使ってくれた。惜しいと感じる」と話した。

 翁長雄志県政で副知事を務めた安慶田光男氏は菅首相の「功績」として沖縄振興予算の3千億円確保や那覇空港第2滑走路の早期整備、米軍北部訓練場の返還などを挙げた。その上で、「沖縄に関しては基地負担があるからか特別な思いを持っていた。沖縄では、『辺野古イコール菅』だと言われている。だが実はその裏に、目に見える形での貢献が、私はあったと思う」と強調した。

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