新型コロナウイルスの広域ワクチン接種センター2カ所で水、木曜日の午後3~6時(昼間枠)に実施していた接種について、運営する沖縄県は16日以降、一部休止する。予約者が少ないため。医療体制が逼迫(ひっぱく)する中、医師や看護師を確保する重要性を考えて一部休止を判断した。
休止するのは沖縄コンベンションセンター(宜野湾市)が22、23の両日、県立武道館(那覇市)は16、22、23、30日。予約済みの人には県から日程の振り替えを連絡する。午後6~9時の接種は両会場で継続する。
県ワクチン接種等戦略課によると、2会場で行う昼間枠の接種は計1400人の上限で用意していたが、最も少ない日は8人だった。一部休止となる期間中でも計122人の予約にとどまっている。
県によると、広域接種センターで実施した20~30代の若年層を対象とした予約なしの優先接種も低調という。8日と11日の2日間で接種したのは計204人で、計800人枠の4分の1程度だった。市町村のワクチン接種も集まりが悪くなっているという。今後はLINE公式アカウント「RICCA(沖縄県新型コロナ対策パーソナルサポート)」などを利用した広報強化、専門学校への呼び掛けなどで接種率を高める考えを示した。
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