【東京】沖縄県宜野湾市の調査で、米軍が普天間飛行場から公共下水道に放出した処理済みの汚染水から、国が定めた水質の暫定指針値を超える有機フッ素化合物「PFOS」などを検出した問題で、小泉進次郎環境相は14日の閣議会見で「事前通告なしの放流はあってはならない」などと述べた。
宜野湾市が放出当日の8月26日に行った調査では、1リットル当たり50ナノグラムとされる国の暫定指針値の13・4倍に相当する、1リットル当たり630ナノグラムのPFPSを検出。PFOAも同ナノグラム、新たに有害性が指摘されるPFHxSも69ナノグラム検出された。
小泉氏は、調査結果を踏まえ「普段の水質についても追加調査を行う予定だ」と説明した。米軍の対応には「話をしている段階で全く(日本側に)事前に通告なくああいった形で放流するのはあってはならない」と怒りをにじませた。
今後の対応には「関係自治体と連携して今後も情報収集を行っていく」とし、普天間飛行場におけるPFASなど水の取り扱いについても適切な処置がなされるよう「日米間で協議を行っていく」と述べた。
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