ファミリーマート(東京、細見研介社長)が8月、沖縄発祥のポーク卵おむすび「SPAM®むすび ツナマヨネーズ」(税込み248円)の全国販売を開始したところ、「直巻焼きしゃけ」などの定番を抑え、全国ファミマのおむすびの中で8月の月間売上額が1位に輝いた。発売から1カ月の累計販売数は400万個を突破した。
ホーメルフーズ(米国)のポーク缶商品「スパム」を用い、卵焼きとツナマヨネーズを合わせた商品。
ファミマによると、女性客の購入比率が約40%で、他のおむすびに比べて約2%高いという。担当者は「ボリュームがあり、サラダをプラスしてもワンコインで収まる価格も、女性からの人気が高い理由かもしれない」と話す。
元々、沖縄ファミリーマート(那覇市)が2000年に宮古島に進出した際に、島内限定商品として「ポーク玉子おむすび」を発売した。地元住民から好評だったことから、07年には県内全域で販売し、主力商品として定着した。
ファミリーマートは沖縄での人気を受けて、沖縄ファミマの商品を参考に「スパムむすび」を開発。2020年に関東地方などで限定販売したところ好評だったことから、創立40周年事業の一環として8月3日から全国展開した。
同社の担当者は「売れ行きは予想以上に良い。今後、他の味の商品開発も検討したい」と話した。
県内では引き続き「ポーク玉子おむすび」を販売している。沖縄ファミマの担当者は「沖縄のソウルフードが、全国で人気になって非常にうれしい」と喜んだ。
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