沖縄県は4日、県庁宛てに差出人不明の現金50万円の寄付があったと発表した。6月21日に白い封筒が県庁に届いており、点字で県庁の個別郵便番号と「沖縄県庁御中」と書かれているほかは何も記載がなかった。県は差出人の意向が不明なため、那覇署に拾得物として届け出た。3カ月間持ち主が現れなかったため、所有権は県に移った。封筒は新型コロナウイルスの第5波による緊急事態宣言地域適用後に届いたため、寄付金だと推察してコロナ対策へ活用する。
県によると、新型コロナ対策費として県に匿名で寄付金が届いたのは初めて。差出人不明ながらも点字を用いた封筒に現金50万円を入れた寄付金の例は、6~7月にかけて北海道と静岡県にも届いている。いずれも消印は大阪だった。県は「送り主は同じ人ではないか」とみている。
県の茂太強総務統括監は「新型コロナの感染拡大で医療環境が逼迫しているさなかに届き、心強い寄付だと推察した。本当に心より感謝を申し上げたい」と述べた。
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