巨人キャンプ「撤退」は誤り 沖縄・自民県議が発言取り消し、謝罪


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議会運営委員会で発言する新垣新県議=8日午後1時ごろ、県議会

 沖縄・自民の新垣新県議は8日、那覇市の奥武山公園へのサッカーJ1規格のスタジアム建設計画によって、毎年同公園で実施しているプロ野球・巨人の春季キャンプに支障が出るため、「巨人が撤退する可能性がある」などとしてきた自身の発言について、「全て誤りだった」と陳謝した。

 問題となっているのは9月27日の県議会9月定例会一般質問と10月4日の経済労働委員会での発言。経済労働委員会での発言は8日の議会運営委員会で全会一致で取り消しが決まった。現在一般質問での発言について取り消すか否かを審議している。

 新垣氏の発言の取り扱いを巡って審議が続いており、午前中に開催予定だった9月定例会最終本会議は午後2時現在、まだ開かれていない。

 県は9月27日の一般質問でスタジアム建設予定地の陸上競技場や補助競技場は巨人がブルペン施設などで使用しており、代替地の確保が課題となっていると説明。これに対し新垣氏は「代替地はない。球団は不満なんだ」と指摘していた。替わりにスタジアムを選出区の糸満市の市有地に移すべきと提案していた。

 巨人側から発言は誤りとの申し入れがあったという。新垣氏は「誤った情報を基に誤解を招いた。那覇市民、県民に不信感を招いた。サッカー関係者、野球関係者におわびを申し上げたい」と陳謝した。議会閉会後、球団や県関係者に謝罪すると説明した。

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