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「カチャーシーで免疫高めたか」「主婦だから」と偏見も 自民県議の又吉氏が持論


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又吉清義県議

 沖縄・自民の又吉清義県議は24日の県議会9月定例会一般質問で、新型コロナウイルスの感染者数や死者数は前年より今年の方が多いとして、「ワクチン接種の効果が現れていないのではないか」などと科学的根拠に基づかない持論を展開した。ウイルス除去のため、教育現場で舌を洗う活動を普及することや発酵食品を食べて免疫力を高める必要性などを強調。さらに玉城デニー知事に対して「カチャーシーをして、免疫力を何%ぐらい高めたか」と唐突に聞き、ストレス発散が免疫力向上に重要と説いた。

 また、又吉氏は大城玲子保健医療部長に健康に良い食事を質問し、「部長は主婦だから、俺よりも家で(料理を)作っているからご存じだと思う」と述べ、固定的な性別役割分業に基づく、ジェンダーバイアス(性に基づく差別や偏見)が疑われる発言もした。

 玉城知事はワクチンについて「新型コロナは株が変異すると感染力が強まる。今般デルタ株への置き換わりでワクチン接種済みでも感染する状況も起きている。だがデルタ株へのワクチンの効果は、従来株と比較して発症予防効果に減弱可能性があるものの、重症化予防効果は不変だと分かっている」と説明した。

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